水道管の水漏れ修理料金はいくら?費用相場と対処法を全解説
目次
- 水道管の水漏れ修理にかかる料金の具体的な相場
- 場所や状況別の修理費用と料金の内訳
- 修理費用の負担者が誰になるのかという問題
- 自分で修理できるケースと専門業者に依頼すべき判断基準
水道管の水漏れ修理料金の相場は?
- 漏水の場所別・症状別の費用相場
- 基本料金・出張費・作業費の内訳
- 水道がポタポタ垂れる場合の水道代への影響
漏水の場所別・症状別の費用相場

以下に、一般的な漏水の場所・症状別の修理費用相場をまとめました。ただし、これはあくまで目安であり、実際の料金は業者や状況によって異なる可能性があります。
| 場所・症状 | 作業内容 | 費用相場の目安 | 
|---|---|---|
| 蛇口・水栓からの水漏れ | パッキン・カートリッジ交換 | 8,000円~15,000円程度 | 
| トイレの給水管・タンク | 部品交換・調整 | 8,000円~20,000円程度 | 
| シンク下・洗面台下の給水管 | ナットの増し締め・パッキン交換 | 8,000円~18,000円程度 | 
| 壁の中・床下の配管 | 配管の一部修理・交換 | 20,000円~50,000円程度 + 内装復旧費 | 
| 屋外・地中の水道管 | 掘削・配管修理 | 30,000円~150,000円程度(掘削範囲による) | 
| 水道管の破裂 | 配管の交換・補修 | 25,000円~(被害状況による) | 
ご注意:上記の金額はあくまで目安です。深夜・早朝の割増料金や、特殊な部品が必要な場合、作業の難易度が高い場合は追加料金が発生することがあります。必ず作業前に見積もりを取り、料金内容を確認しましょう。
基本料金・出張費・作業費の内訳

基本料金・出張費・作業費の内訳
- 基本料金:作業内容にかかわらず発生する基本的な料金です。業者によっては「出張費」と一本化している場合や、無料としている場合もあります。相場は3,000円~5,000円程度とされています。
- 出張費:作業員が現場まで駆けつけるための費用です。対応エリア内であれば無料の業者も増えています。
- 作業料金:実際に行う修理作業に対する費用です。水漏れの修理で最も大きな割合を占める部分になります。
- 部品代:交換が必要なパッキンや配管などの部品にかかる費用です。
- 追加料金:深夜・早朝の対応や、壁の解体・復旧など特殊な作業が必要な場合に発生する可能性があります。
水道がポタポタ垂れる場合の水道代への影響

例えば、蛇口から1秒に1滴(約0.05ml)の水が漏れていると仮定します。これを計算すると…
- 1時間あたり:約180ml
- 1日あたり:約4.3L
- 1ヶ月(30日)あたり:約130L(お風呂の半分以上)
漏水による水道料金の減免制度
多くの自治体では、地中や壁の中など、発見が困難な場所からの漏水によって高額になった水道料金の一部を減免する制度を設けています。適用の可否や条件は自治体によって異なるため、お住まいの地域の水道局公式サイトを確認するか、直接問い合わせてみることをおすすめします。【場所別】水道管の水漏れ修理費用の詳細
- 一軒家の水道管水漏れ費用(屋内・屋外)
- 地中の水道管水漏れ修理と費用
- コンクリート下の地中での水道管水漏れ費用
- 屋外での水道管破裂の修理費用
一軒家の水道管水漏れ費用(屋内・屋外)

屋内の水漏れ
キッチン、トイレ、浴室、洗面所などの水回り設備からの水漏れが中心です。パッキンなどの経年劣化が原因であることが多く、比較的軽微な修理で済むケースが一般的です。費用相場は8,000円~30,000円程度が目安となります。ただし、壁の中や床下など、見えない部分の配管からの水漏れの場合は、壁や床の解体・復旧作業が必要となり、費用は高額になる傾向があります。屋外の水漏れ
屋外では、給湯器周りの配管、散水栓、水道メーター周辺などが考えられます。地面が常に濡れていたり、水道メーターのパイロットが回り続けていたりすることで発覚することが多いです。修理には地面の掘削が必要になる場合があり、その範囲によって費用が変動します。費用相場は20,000円~100,000円程度が目安です。地中の水道管水漏れ修理と費用

水道管の水漏れが地中で起きている場合、修理には以下の工程が必要になります。
- 漏水箇所の特定:専用の音聴棒や漏水探知機を使って、漏れている箇所を正確に特定します。
- 掘削作業:特定した箇所をシャベルや重機で掘り起こします。
- 配管の修理・交換:損傷した水道管を修理または新しいものに交換します。
- 埋め戻し・整地:掘削した土を埋め戻し、地面を元通りに整えます。
コンクリート下の地中での水道管水漏れ費用

コンクリート下での修理では、通常の掘削作業の前に「はつり作業」と呼ばれるコンクリートを破壊・撤去する工程が必要になります。また、修理後にはコンクリートを元通りに復旧させる作業も発生します。
コンクリートのはつり・復旧作業は専門的な技術と機材が必要なため、費用が非常に高額になる傾向があります。水道管水漏れでコンクリート下の地中での費用は、最低でも15万円以上、規模によっては30万円~50万円以上かかることも珍しくありません。
屋外での水道管破裂の修理費用

屋外での水道管破裂修理費用は、破裂した場所や配管の種類によって異なります。露出している配管であれば、比較的安価に済む可能性がありますが、地中の場合は前述の通り掘削費用が加わります。一般的な費用相場は25,000円~80,000円程度とされていますが、被害の大きさによってはこれを超えることも考えられます。
水道管の水漏れ修理、誰が費用を払う?
- 水道管の水漏れは誰が払うのが原則?(持ち家・賃貸)
- 水道管破裂の修理代は誰が払うのか
- 火災保険は使える?適用条件を解説
- 水漏れのお詫びの相場はいくら?(階下への影響)
水道管の水漏れは誰が払うのが原則?(持ち家・賃貸)
「水道管の水漏れは誰が払うのですか?」という疑問は、特に賃貸住宅にお住まいの方にとって非常に重要です。費用の負担者は、住居の形態(持ち家か賃貸か)や水漏れの発生場所、原因によって異なります。持ち家(一戸建て・分譲マンション)の場合
持ち家の場合は、原則として所有者がすべての修理費用を負担することになります。マンションの場合、専有部分(自分の部屋の中の配管)は自己負担、共有部分(専有部分以外の配管)は管理組合の負担となるのが一般的です。賃貸住宅(アパート・マンション)の場合
賃貸住宅の場合は、状況が少し複雑になります。- 大家・管理会社の負担となるケース:建物の構造部分や共有部分の配管、備え付けの設備(給湯器など)の経年劣化が原因である場合は、大家さんや管理会社が費用を負担するのが一般的です。壁の中の配管などもこちらに含まれることが多いです。
- 入居者の負担となるケース:入居者が故意または過失によって設備を破損させた場合(例:蛇口に物をぶつけて壊した、凍結予防を怠ったなど)は、入居者の負担となる可能性があります。
どちらの負担になるかは、賃貸借契約書の記載内容が重要な判断基準となります。判断に迷う場合は、まず大家さんや管理会社に連絡し、指示を仰ぎましょう。自己判断で業者を手配すると、費用を負担してもらえない可能性もあるため注意が必要です。
 負担の所在についてトラブルになった場合は、個別のケースによって対応が異なるため、弁護士などの専門家のアドバイスを受けることをおすすめします。
負担の所在についてトラブルになった場合は、個別のケースによって対応が異なるため、弁護士などの専門家のアドバイスを受けることをおすすめします。水道管破裂の修理代は誰が払うのか
水道管破裂の修理代についても、基本的な考え方は通常の水漏れと同じです。原因と場所によって負担者が決まります。- 経年劣化や自然災害が原因の場合:持ち家なら所有者、賃貸なら大家・管理会社の負担となるのが一般的です。
- 入居者の過失が原因の場合(例:凍結対策を怠ったなど):賃貸住宅では入居者の負担を問われる可能性があります。
火災保険は使える?適用条件を解説
水道管の水漏れ修理では、火災保険が役立つ場合があります。ただし、すべてのケースで適用されるわけではありません。火災保険の「水濡れ(みずぬれ)補償」が付帯している場合に、保険が適用される可能性があります。この補償は、主に以下の損害をカバーします。
- 水漏れによって濡れてしまった家財(家具、家電など)の損害
- 自宅の壁や床などが濡れてしまった場合の修繕費用
- 階下の部屋に被害を与えてしまった場合の賠償費用(個人賠償責任保険)
注意点として、水漏れの原因となった水道管自体の修理費用は、多くの場合、補償の対象外とされています。また、経年劣化による水漏れや、蛇口の締め忘れなど、契約者の過失による場合は対象外となることがあります。自己負担額(免責金額)が設定されているかも確認が必要です。
 保険の適用範囲や詳細については、個人の契約状況によって最適な選択肢が異なるため、保険代理店やファイナンシャルプランナーなどの専門家のアドバイスを受けることをおすすめします。
保険の適用範囲や詳細については、個人の契約状況によって最適な選択肢が異なるため、保険代理店やファイナンシャルプランナーなどの専門家のアドバイスを受けることをおすすめします。水漏れのお詫びの相場はいくらですか?
万が一、自宅の水漏れが原因で階下の住民に被害を与えてしまった場合、修理費用とは別に「お詫び」が必要になることがあります。法的に「お詫び」の金額が定められているわけではありませんが、一般的なマナーとして、まずは誠心誠意謝罪することが最も重要です。その上で、菓子折りなどを持参するのが一般的です。
- 菓子折りの相場:3,000円~5,000円程度
- 見舞金の相場:被害の程度にもよりますが、菓子折りに加えて1万円程度の見舞金を包むケースもあるようです。
水道管の水漏れ、どう対処する?
- 自分でできる水道管の水漏れ修理と注意点
- 市役所に相談すべきケースとは?
- 信頼できる修理業者の選び方
自分でできる水道管の水漏れ修理と注意点
水道管の水漏れ修理を自分で試みたいと考える方もいるでしょう。ナットの緩みやパッキンの交換など、ごく軽微なものであれば、DIYでの対応が可能な場合もあります。自分で修理できる可能性があるケース
- 蛇口の根元やパイプの接続部からの水漏れ(ナットの締め直し)
- 蛇口の吐水口からのポタポタ水漏れ(パッキンやカートリッジの交換)
DIY修理の注意点
安易なDIY修理は、症状を悪化させるリスクが伴います。ナットを強く締めすぎて配管を破損させたり、部品の取り付けを間違えてさらに水漏れがひどくなったりするケースも少なくありません。少しでも不安を感じる場合や、壁の中など見えない部分での水漏れが疑われる場合は、無理をせず専門業者に依頼するのが賢明です。 安全に関する判断は、専門業者や専門家に相談することをおすすめします。特に、給湯器周りの配管など、ガスが関係する場所の作業は大変危険です。
安全に関する判断は、専門業者や専門家に相談することをおすすめします。特に、給湯器周りの配管など、ガスが関係する場所の作業は大変危険です。市役所に相談すべきケースとは?
すべての水漏れを民間の修理業者が対応するわけではありません。場合によっては、市役所(水道局)に連絡すべきケースがあります。それは、水道メーターから道路側(公道側)の水道管で水漏れが発生している場合です。自宅の蛇口をすべて閉めているのに、水道メーターのパイロット(銀色のコマ)が回り続けている場合、宅地内のどこかで漏水している可能性があります。
しかし、道路のアスファルトが濡れているなど、明らかに公道側で漏水している場合は、水道局の管轄となります。この部分の修理費用は公費で賄われるため、自己負担は発生しません。
水道メーターを境に、「道路側が水道局」「宅地側が所有者」の管理区分となっているのが一般的です。判断に迷う場合は、お住まいの地域の水道局に問い合わせてみましょう。
信頼できる修理業者の選び方
いざ専門業者に依頼するとなっても、どこに頼めば良いか迷うものです。悪質な業者による高額請求トラブルを避けるためにも、以下のポイントを参考に慎重に選びましょう。- 水道局指定工事店であるか:自治体の水道局から認定を受けた業者で、一定の技術水準が保証されていると考えられます。
- 料金体系が明確であるか:作業前に必ず見積もりを提示し、料金の内訳を丁寧に説明してくれる業者を選びましょう。
- 複数の業者から相見積もりを取る:緊急時でなければ、2~3社から見積もりを取り、料金や対応を比較検討することをおすすめします。
- 実績や口コミを確認する:公式サイトの施工事例や、第三者の口コミサイトなどを参考に、信頼できる業者か判断しましょう。
- 迅速な対応が可能か:24時間365日対応している業者であれば、深夜や休日の急なトラブルでも安心です。
まとめ:水道管の水漏れ修理料金で慌てないために
この記事では、水道管の水漏れ修理にかかる料金相場から、費用の負担者、対処法まで幅広く解説しました。最後に、本記事の重要なポイントをまとめます。- 水道管の水漏れ修理料金は場所や症状によって大きく異なる
- 軽微なパッキン交換なら8,000円程度からが目安
- 地中やコンクリート下の修理は高額になりやすい
- 料金の内訳は基本料金、作業費、部品代などで構成される
- 見積もりは作業前に必ず取得し内容を確認することが重要
- ポタポタ漏れでも長期間放置すると水道代に影響が出る
- 一軒家の費用は屋内か屋外か、掘削の有無で変わる
- 水道管破裂の修理代は原因と場所によって負担者が決まる
- 賃貸住宅では経年劣化は大家負担、入居者の過失は自己負担が一般的
- 費用の負担者については賃貸借契約書の確認が不可欠
- 火災保険の「水濡れ補償」が使える可能性がある
- ただし水道管自体の修理費用は対象外の場合が多い
- 階下への被害には個人賠償責任保険が役立つことがある
- お詫びの相場は菓子折りで3,000円〜5,000円程度が一般的
- 自分で修理できるのはパッキン交換などごく軽微なケースに限られる
- 道路側の水漏れは市役所(水道局)に連絡する
- 信頼できる業者選びは相見積もりと料金体系の確認がカギ




